C.P. COMPANY 26AW START ― 時間とともに完成していく服 ―
C.P. COMPANY 2026 AUTUMN / WINTER COLLECTION がスタートいたしました。
今回の26AWはパンツ類から先行して入荷。
商品のご紹介の前に、改めてC.P. COMPANYというブランド、そしてその背景にいる一人の人物について少し触れてみたいと思います。
Massimo Osti / マッシモ・オスティ
マッシモ・オスティ(Massimo Osti / 1944–2005)
イタリア・ボローニャ出身のデザイナーで、C.P. COMPANYやStone Islandを生み出した人物として知られています。
ただ、彼を単なるファッションデザイナーとして捉えるだけでは、その本質はなかなか見えてきません。
個人的には、「素材・染色・機能」を服作りの中心に据えた研究者、あるいは発明家と表現したほうがしっくりきます。
現在では「テックウェア」「機能服」というカテゴリーも一般的になりましたが、オスティは1970〜80年代という非常に早い時期から、ミリタリーやワーク、スポーツウェアなどの実用服を研究し、それらを都市生活のためのファッションへと再構築していました。
その代表的なブランドがC.P. COMPANYです。
ミリタリー、ワーク、スポーツウェアをベースにしながら、素材研究や染色技術を組み合わせ、従来のファッションとは異なる角度から「服」を作り上げていく。
そしてC.P. COMPANYを象徴する存在のひとつが、ゴーグルジャケット。
ゴーグルという視覚的なインパクトだけに目が行きがちですが、その背景にあるのは、実用服に存在する機能的なディテールを研究し、それをファッションへ転換するというオスティらしい考え方です。
今、改めてC.P. COMPANYが面白い
近年のヴィンテージ・古着ブームによって、過去のC.P. COMPANYやマッシモ・オスティの作品も改めて評価されています。
何十年も前に作られたウェアが現在も残り、ヴィンテージ市場で評価されている。
ここも個人的にC.P. COMPANYを面白いと感じている部分です。
特にブランドを語るうえで欠かせないのが、**ガーメントダイ(製品染め)**という考え方。
生地の段階ではなく、縫製後の完成したウェアを染めることで、ステッチや生地の重なり、パーツなどに独特の色の入り方や濃淡が生まれます。
さらに着用と洗濯を繰り返すことで、その表情は少しずつ変化していく。
つまり新品の状態が完成形ではなく、着る人の時間が加わることで、さらに格好良くなっていく服でもあります。
大量生産・大量消費によって服の寿命が短くなっている現在だからこそ、長く着ることで魅力が増していくC.P. COMPANYのようなウェアには、改めて価値を感じます。
個人的にも今、非常に注目しているブランドです。
C.P. COMPANY 26AW
今回の26AWスタートでは、パンツ類が先行して入荷いたしました。
その中から個人的に気に入ったシルエットを2型ピックアップ。
どちらも体型やスタイリングによってサイズ選びを楽しめるパンツなので、今回は幅広い体型の方に試していただけるよう、サイズレンジも広くご用意しました。
🔷 C.P. COMPANY
MICRO-REPS LOOSE SEAMLESS PANTS
- RAVEN -
まずは、サイドに配置したZIPとボリューム感が特徴のLOOSE SEAMLESS PANTS。
素材には、打ち込みが強く耐久性にも優れたコットンファブリック**「Microreps」**を採用しています。
さらにC.P. COMPANYを代表するガーメントダイを施すことで、単純なコットンパンツとは明らかに異なる、深みのあるカラーと独特な表情に仕上がっています。
サイドシームを省いた構造によって、一般的なカーゴパンツとは少し違った立体的でクリーンなラインを描きます。
ウエストはベルトループに加え、ゴムシャーリングとドローコードを備えたイージーな仕様。
裾にもドローコードが付いているため、そのままワイドに落として穿くことはもちろん、裾を絞ってシルエットに変化をつけることもできます。
レッグ部分にはC.P. COMPANYを象徴するレンズディテールを配置。
デザイン自体は非常にシンプルですが、このレンズが入るだけで一目でC.P. COMPANYと分かる存在感があります。
🔷 C.P. COMPANY
MICRO-REPS BOXY LENS CARGO PANTS
- FALLEN ROCK -
もう1型はBOXY LENS CARGO PANTS。
こちらも同じく、耐久性に優れたコットン100%のMicrorepsを使用し、ガーメントダイによって奥行きのあるカラーに仕上げられています。
名前の通りBOXY=箱型を意識したシルエット。
ゆとりを持たせながらも輪郭があり、カーゴパンツらしい存在感をより楽しめる一本です。
ウエストはベルトループ+ゴムシャーリング+ドローコード仕様。
裾にもドローコードを備えているため、シューズやトップスとのバランスに合わせてシルエットを調整できます。
両サイドのレッグにはカーゴポケットを配置し、左側にはブランドを象徴するC.P. Company Lens。
FALLEN ROCKのニュアンスのあるカラーリングも非常に良く、ブラック系のトップスはもちろん、ネイビー、グレー、オリーブなど秋冬らしいカラーとのスタイリングにもおすすめです。
MICROREPS × GARMENT DYE
今回の2型に共通して使用されているのがMicroreps。
実際に触っていただくと面白い素材です。
コットン100%でありながら、密度の高い生地とガーメントダイによって生まれるややハリのあるタッチと独特の表面感。
一見すると「本当にコットン100%?」と思ってしまうほど、一般的なコットンパンツとは違った雰囲気を持っています。
この素材感が立体的なカーゴパンツのシルエットとも非常に相性が良い。
そして新品の状態だけではなく、ここから長年着用し、洗濯を繰り返していくことで色や生地の表情が少しずつ変化していくのも楽しみなところ。
シンプルなデザインだからこそ素材そのものの存在感があり、そこにC.P. COMPANYを象徴するレンズがワンポイントとして効いています。
ファッションとして格好良い。
素材やシルエットが面白い。
そして、その背景にはマッシモ・オスティから続く素材研究や機能服への思想がある。
さらに、何年も着込んだ先の表情まで楽しめる。
こういう“語れるウェア”はやっぱり良いですね。
ただ消費して終わる服ではなく、着て、洗って、変化して、自分の一着になっていく。
男心をくすぐるC.P. COMPANY。
26AW、ぜひ店頭でMicrorepsの独特な素材感と、2型それぞれのシルエットの違いを穿き比べてみてください。